〒329-3131 栃木県那須塩原市唐杉31-2

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関節リウマチ・膠原病

専門診療

専門診療

関節リウマチ、膠原病、糖尿病、気管支喘息、
アトピー性皮膚炎の各学会専門医による先端医療の提供を目指します。
特に当院は開院時より、関節リウマチ、膠原病の診療に携わってまいりました。関節リウマチ患者数約500名/月、生物学的製剤による通算の治療患者数も180名を超え、豊富な臨床経験があります。
関節リウマチに関するあらゆる不安や疑問がございましたらお気軽にご相談ください。
関節リウマチは発症早期に、適切な治療を行い、いかに病気の進行をおさえるかことが極めて重要です。
発病早期の方、将来的に妊娠を考えているような若年者の患者様は当院へご相談ください。
 

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関節リウマチについて

現在当院では約400名のリウマチの治療に携わり、生物学的製剤による抗サイトカイン療法も多くの治療経験を有するクリニックです。
 近年、リウマチ治療は大きな変化を迎えました。生物学的製剤の登場によって関節リウマチの治療レベルが著しく向上した一方で、その治療には専門的な知識や副作用、合併症等の注意すべき問題も存在します。
当院では関節リウマチに対する初歩的な質問から、最新の治療まで勉強会(無料)等も行いながら個々の患者さまにあった最善の治療を御提案させていただきます。どのような相談でもお気軽にお問合せください。

これまで、進行を止めることが難しかった関節リウマチは1998年生物学的製剤の登場によって革命的変化を迎えました。早期に診断し、メソトレキサート等の抗リウマチ剤や生物学的製剤で治療を早期に開始することにより、病気が落ちつかせ進行しない状態すなわち、医学的に「寛解」と呼ばれる状態を維持することが大切です。
寛解は3つの要素からなり
痛みも、腫れもない、血液の炎症反応も落ち着く「臨床的寛解」
X線で骨の変形が進行しないで落ち着く「構造的寛解」
日常の生活を支障なくこなすことができる「機能的寛解」
に分けられますが、上記の3つの寛解に導き、維持するためには、個々の患者様の重症度、合併症を考慮しながら、適切な薬剤を、適切な時期に、適切な投与量で治療することが大切であり、治療の有効性を3-6か月おきに評価し、目標をたて計画的に治療を継続していく(この状態を医学的にはtreat to targetといいます)ことが重要です。
この状態を維持することによって関節リウマチの進行を抑えることができます。
当院ではアメリカリウマチ学会、ヨーロッパリウマチ学会、日本リウマチ学会で推奨されている治療を行います。

リウマチ勉強会

リウマチ勉強会

当院では、初めて関節リウマチのと診断された患者様、生物学的製剤の治療を希望される患者様を対象に勉強会を月1回行っております。
参加は自由ですが予約が必要です。
一般公開をしておりますので、当院に通院されていない患者様でもご遠慮なくご参加ください。
勉強会当日は関節リウマチに関する質問をお気軽にご相談ください。
また日本リウマチ財団認定リウマチケア看護師による療養相談も受けております。
開催日は不定のため当院 0287-67-2701 (担当:松橋)までご連絡ください。

※勉強会への参加は無料です。

専門医に対応できるエキスパートナースの育成

専門医療を患者様に提供するということは、医者のみならず、患者様の一番身近な存在であるナースの協力も必要です。
当院では、常勤の看護師に一つの病気にたいして専門性の高い知識の習得を目指し、積極的に学会、研究会への出席や勉強会に力をいれています。
当院には2名の日本リウマチ財団認定ケア看護師が在籍しております。

関節エコー診断

当院ではリウマチの早期の関節リウマチの滑膜炎の診断法として有用とされている、関節エコーによる検査を実施しております。内容についてはリンク先にてご覧ください。
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膠原病、自己免疫疾患

免疫機能の異常から、自己に対する抗体をつくり発症する病気の総称です。これらの病気はどの臓器が侵されるかによって、個々の名称がありますが、共通の症状として発熱、関節痛、皮膚症状が見られます。急性期は大学病院などの専門機関での入院治療が必要な場合も多いのですが、慢性期はクリニックでの外来診療も可能です。

当院では約80名の患者様が通院されていますが、SLE(全身性エリテマトーデス)、シェーグレン症候群、ベーチェット病、皮膚筋炎、多発性筋炎、強皮症、混合性結合組織病、ANCA関連血管炎、成人発症スティル病などです。

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生物学的製剤による関節リウマチの抗サイトカイン療法について

2000年代に入り関節リウマチの治療は革命的変化を迎えました。日本では2003年に生物学的製剤であるインフリキシマブ(レミケード®)がはじめて発売され、これまでにエタネルセプト(エンブレル®)、ヒュミラ(アダリムマブ®)、トシリズマブ(アクテムラ®)、アバタセプト(オレンシア®)、シンポニー(ゴリムマブ®)、セルトリズマブペゴル(シムジア®)の7製剤が販売されています。

今後も、新たな生物製剤が発売予定であり、これらの薬剤によって関節リウマチの治療は、病気の進行を極めて抑制できる状態が可能であり、現時点では病気の完治は難しいものの、将来的に夢ではない時代となりつつあります。

現在日本では7つの生物学的製剤が発売され、各薬剤の種類を下記に示します。


抑制するサイトカイン、注射方法、注射間隔で分類され、ご自分のライフスタイルにあわせて生物学的製剤を選択していただくことが多いのですが、患者様の状況により、使用できない生物学的製剤もありますので相談して決めています。治療開始を大学病院等で希望され、安定期を当院で治療を望まれる方もお気軽にご相談ください。現在、当院では発売されている全ての抗リウマチ薬、生物学的製剤の投与が可能です。

最近は内服タイプの標的分子型 抗リウマチ薬、JAC阻害薬トファシチニブ(ゼルヤンツ®)が発売されました。

生物製剤のメリット・目的

生物学的製剤の治療の目的は大きく分けて3つあります。関節の痛みや腫れが無い状態を維持すること(臨床的寛解)、関節の破壊をおさえること(構造的寛解)、日常生活を支障なく行うことができる(機能的寛解)を維持することが最大の目的です。
すなわち、関節の痛みが無く、生活できて、さらに病気が進行しない状態を維持することが目的です。
最新の論文では生物学的製剤による厳格な治療によって治療を受けた30-40%の患者が寛解に達する報告があります。

生物製剤の問題点

人間の体には通常、細菌やウイルスから守る免疫細胞(白血球、リンパ球、マクロファージ)が存在します。それらの細胞を活性化させる物質をサイトカインといいます。

関節リウマチではIL-1.IL-6.TNF-αと呼ばれる炎症性サイトカイン過剰に産生されており、活性化された免疫細胞によって関節が破壊されている状態にあります。
治療の基本は過剰なサイトカイン産生を抑制し免疫系細胞の働きをおさえることですが、言いかえれば免疫反応を抑えることから、肺炎、尿路感染症、結核といった感染症の危険性が増加します。
また、悪性腫瘍、神経疾患の悪化、自己免疫疾患の誘発、細菌ではB型肝炎の再活性化といった問題が報告されています。

もう一つの問題は治療費です。薬の値段が高く、治療費が3割自己負担で年間約45-55万、収入に応じて高額医療制度が適用となります。

基礎疾患として呼吸器疾患、糖尿病等の基礎疾患を有している患者、65歳以上の高齢者ステロイド内服中の患者では感染症のリスクが高くなる報告があります。

当院では全ての生物製剤による抗サイトカイン療法による治療が可能ですが、これらの治療を受けるためには悪性腫瘍や感染症の合併の有無を確認するための検査が必要であり、当日来院されて即治療を受けられるわけではありません。
また、万が一合併症が生じた場合、入院が必要になることもあり病診連携が必要になる場合があります。
様々なケースを想定し、個々の患者様にとって『より確実に、より安全に』な治療の提供を目指しています。
詳細はお気軽に当院まで、ご相談ください。

生物学的製剤による抗サイトカイン療法治療の受けられない方

  • 活動性結核の方
  • B型肝炎ウイルス感染者の方
  • 6ヶ月以内の重篤な感染症既往歴のある方
  • 悪性腫瘍の方

最後に

当院では『より安全に、より確実に』を治療目標としております。当院で生物学的製剤治療中の患者様で症状に変化があった場合は、随時ご連絡をいただけるようホットラインを設け、開院以来、関節リウマチの専門治療に取り組んでまいりました。
今後も、栃木県北部を中心とした関節リウマチ・膠原病の専門医療機関として社会に貢献できればと考えています。

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